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2021年5月6日紙版発売
後閑哲也 著
B5変形判/272ページ
定価2,992円(本体2,720円+税10%)
ISBN 978-4-297-12052-8
この本の概要
Node-RED(ノードレッド)は,ハードウェアとそれを動かすためのソフトウェア,さらにインターネット上の各種サービスを簡単につなげるようにすることを目標に開発されたソフトウェアの道具です。ノードと呼ばれる箱で示されたハードウェアデバイスやAPI,クラウドサービスなどを線でつないでいくだけで開発でき,言語知識やコーディングは不要なので,ノンプログラマでもIoT アプリを楽に構築できます。また,ダッシュボード機能もあり,グラフなどを用いた美麗な表示画面やスマホでも操作できる操作画面も簡単に構築できます。
本書では,Node-REDの基本的な使い方や,グラフィカルな操作画面の作り方,Raspberry Pi上で動作するIoTガジェットの作り方,様々な制作例などを紹介します。
こんな方におすすめ
- スマホやタブレットで遠隔操作できるガジェットを作ってみたい方
- Raspberry PiでIoTガジェットを作ってみたい方
著者の一言
「はじめに」より
私自身,Node-REDという名前は以前からあちこちで見かけていたので知ってはいましたが,インターネットサービスをベースにした大きなアプリケーションを開発するためのツールという程度の認識で,頭のなかを素通りしていました。
確かにNode-REDはインターネットサービスとの接続が簡単にできるので,TwitterやDropBox,クラウドとの接続というようなネットワークサービスを使ったアプリケーションの例がたくさんあります。
さらに,もともとの開発元のIBMに,日立製作所の開発者がNode-REDの開発に参加したことで,本格的なプロセス制御や産業機器制御にも応用できるようになっていました。
日頃,筆者はPICマイコンをよく使っているのですが,その仲間の方々と情報交換会を不定期で開催しています。その中で,ある方がRaspberry PiとNode-REDを使ってリモコンカーを製作した例を紹介してくださいました。その製作例の説明を聞いていて,Node-REDをもっと電子工作に応用できるのではないかと思ったのがNode-REDを始めたきっかけです。
そんな目的ですから,本書では,もっとハードウェアを動かす方に注目して,電子工作を楽しむための道具としてNode-REDを活用する方法を紹介しています。
すべての製作例をRaspberry Piに簡単なハードウェアを追加するだけで完成できる内容としています。さらに,できるだけ既存のNode-REDのノードだけで完成させ,別にプログラムを作成する必要がないようにして,初心者でも本書を参考にして再現できる電子工作を目標としました。読者が自分でも試してみようという気になっていただければ幸いです。