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CMA-ESによるブラックボックス最適化

CMA-ESによるブラックボックス最適化

3,300(税込)

数量

〇在庫あり

著者

野村将寛

秋本洋平 著

定価

3,300円(本体3,000円+税10%)

発売日

2025.11.7

判型

A5

頁数

184ページ

ISBN

978-4-297-15241-3

ブラックボックス最適化は、関数の内部構造や勾配に依存せず、出力値のみに基づいてパラメータを調整する枠組みであり、科学・工学・産業の幅広い分野で活用されています。本書では、その中でも代表的なCovariance Matrix Adaptation Evolution Strategy(CMA-ES)を体系的に解説します。CMA-ESは優れた性能を誇る一方、研究の積み重ねによって段階的に発展してきたため、初心者が一から正しく理解するのは容易ではありません。本書の前半では、アルゴリズムの基本や設計指針を直感的にも理解できるよう解説し、後半では混合変数最適化や多目的最適化、ノイズを含む観測といった現実的な問題設定への応用を扱います。加えて、具体例や数値実験を通じて理解を深められるよう構成し、再現可能なPythonコードも公開しています。対象読者は、実務でパラメータチューニングに取り組む技術者や、CMA-ESを研究で扱う学生・研究者です。本書は、ブラックボックス最適化に取り組む読者にとって、これまでにない包括的なガイドとなることを目指しています。

こんな方にオススメ

  • 実問題へのCMA-ES の適用を検討している方
  • これからCMA-ESの研究に取り組もうとしている方

 

プロフィール

野村将寛のむらまさひろ

2015年名古屋工業大学工学部卒業、2017年東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻修了、同年株式会社サイバーエージェント入社。2025年東京科学大学情報理工学院博士後期課程修了。博士(工学)。同年4月より東京科学大学情報理工学院助教。主な研究分野はCMA-ESをはじめとするブラックボックス最適化や機械学習におけるハイパーパラメータ最適化であり、進化計算に基づくアルゴリズムの設計と応用に従事。近年の研究成果はAAAI、CIKM、GECCO、ICML、IJCAI、WebConfといった主要国際会議で発表されており、GECCO 2022、2023、2025ではBest Paper Awardにノミネートされている。

秋本洋平あきもとようへい

2007年3月東京工業大学工学部情報工学科早期卒業、2008年3月同大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻修士課程早期修了、2011年3月同博士課程修了。博士(工学)。日本学術振興会特別研究員(2010/04-2011/03)、フランス国立情報学自動制御研究所(INRIA)研究員(2011/04-2013/03)、信州大学学術研究院工学系助教(2013/04-2018/03)、筑波大学システム情報系准教授(2018/04-2025/03)を経て2025年9月より筑波大学システム情報系教授。進化戦略の理論から応用に至る研究に従事し、これまでにCMA-ESに関する論文を学術論文誌および国際会議にそれぞれ30件以上公表している。国際会議でのチュートリアル講演、解説記事の執筆、演習用ノートブックの公開などを通してCMA-ESを含む進化戦略の教育および普及活動にも努めている。

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