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[演習]アカデミックスキルとしてのICT活用

[演習]アカデミックスキルとしてのICT活用

¥2178(税込)

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※在庫僅少・次回入荷4/15予定(3/23更新)

2020.2.20発売
著者:木野富士男、監修:高橋尚子著
B5/208ページ
定価2178円(本体1980円+税10%)
ISBN:9784297110536
 

この本の概要

板書からスライド形式の授業へ,手書きから文書ファイルでのレポート提出へ。
学修環境の変化にともなって大学生の必須スキルとなったWord・Excel・PowerPointの基本操作,インターネットの活用法などをまとめました。
演習を中心とした構成で半期(15回)の授業に最適な作りとなっており,大学1年次の基礎科目で用いる教科書としておすすめです。

 

こんな方におすすめ

  • 大学1年次の基礎科目,情報リテラシーの授業で教科書として使いたい先生
  • 大学生活で必要となる基礎的なICTスキルを身に付けたい学生
 

著者の一言

監修者はじめにより

大学が多様化し,学修環境が変化し,大学で学ぶ方法や技術も大きく変わってきました。授業は板書からスライド表示による講義になり,レポートは手書きから文書ファイルでの提出に代わりました。課題や研究には何よりも情報収集が重要になり,ICT を活用して幅広く,効率よく資料を収集しなくてはいけません。高校までの授業で習得した,教科書を使った勉強方法とは大きく異なります。大学の講義・実習・演習ごとに,適切な学修方法や学びの技術が必要です。これらを,一般的に「アカデミックスキル」とよんでいます。とくに,ツールとしてICT 技術を活用するスキルを「アカデミックICTスキル(あるいはリテラシー)」ともいいます。
本書は,情報処理学会が公開した情報教育におけるカリキュラム標準J17[1] のうち,共通教育や教養教育で扱う内容『一般情報教育の知識体系 GEBOK2017.1』の「アカデミックICT リテラシー」のトピックスを参考に作成しました。これは,その前に公開されたカリキュラム標準J07-GE で補習として扱われた「コンピュータリテラシー」が,他の分野と組み合わせて取り扱う内容として設けられたものです。つまり,大学での学術的な情報活用のためのツールとして,コンピュータや情報ネットワークを不自由なく扱えるスキルと能力を身に付けることを求めています。セキュリティ対策も含め,大学入学後,できる限り速やかに教養教育と関連して修得することを推奨しています。
この背景には,社会の変化や要請と学校教育とのすれ違いがあります。昭和の終わり,オフィスにワープロやパソコンが入り,文書作成や表計算ソフトの操作が必須技能となりました。以後30 数年,平成を経ても,ビジネス現場にパソコンがある風景は変わりません。中学の技術家庭の改訂,高校の情報科設置と学校教育も社会の変化に対応してきました。ところが,ワープロ・表計算の技能教育に流れたことが,情報科でプログラミング教育が浸透しなかったとして,実習は減らされます。大学では,中高で習っただろうから科目にはならないと,学生のスキルを見切るところもでてきました。世の中はスマートフォンさえあれば,生活のほとんどのことが賄える時代になりました。
ところが,大学では学修支援システムが強化され,授業を始めとする学生生活はパソコンなしではいられません。資料検索,情報整理,レポート,発表用レジュメ,論文作成など,大学での学修・研究活動はスマートフォンだけでは間に合いません。2016 年に文部科学省が実施した全大学への情報教育の調査[2] では,回答した530 大学(751 大学中)で何らかの一般情報教育がなされ「コンピュータリテラシー」が1 位となっていました。そこで,あらためて,情報教育のカリキュラム標準の知識体系の一つとして設けられました。
本書は,大学の授業で講義と実習をすること,教員による概説や実演を前提に,すべて例題と演習で組み立てています。本書の前身『コンピューター入門演習』(文化書房博文社発行)を基に,長年大学でICT リテラシーの授業を実践してきた講師陣が,作り直しました。1 章から4 章までは,半期の授業で修得しやすいように構成してあります。残りの5 章,6 章は,文書作成やデータ処理などに応用できるような例題と実習を掲載しています。授業外の課題や,評価試験の課題等に活用してください。
 

監修:高橋尚子(國學院大學)